
THE ART WORK

STATEMENT
作品について
TORSIN-FIELD 30
三十体のTORSION。
それぞれを支える三本のツイステッドバー。
ここには、九十本の捩れた鉄が立っている。
一本の鉄に熱を与え、力を加え、捩じる。
その行為によって生まれた小さな運動の痕跡が、三十体へと反復され、
やがて個々の形を越えて、ひとつの大きな「場」を形成していく。
作品は、傾斜する地面の高低差に沿って配置されている。
異なる高さに置かれた円形の面は、上昇と下降を繰り返しながら連なり、
全体にひとつの大きなうねりを生み出す。
それは、波のようでもあり、地形のようでもある。
あるいは、目には見えない力が空間を通過したあとに残された痕跡のようでもある。
近づけば、一体一体のTORSIONが異なる捩れを持っていることがわかる。
しかし距離を置いた瞬間、それらは個体であることをやめ、
互いに呼応しながら、ひとつの巨大な集合体へと変わっていく。
上へ伸びる細い鉄の線。
その頂部に浮かぶ円形の面。
反復する垂直性と高低差は、どこか祭壇や聖堂建築のような静かな荘厳さを帯びている。
同時に、無数の像が一定の秩序の中に並びながら、
それぞれ異なる存在として立ち続ける三十三間堂の光景を、私はこの集合の中に重ねている。
一体では小さな存在であったものが、
二体、三体、そして三十体と集まることで、
空間そのものの性質を変えていく。
そこには秩序があり、反復があり、差異がある。
静止しているにもかかわらず、全体はゆっくりと動いているように見える。
鉄は動かない。
しかし、捩れの中にはかつて加えられた力が残り、
配置の高低差の中には大きな波が存在している。
TORSION FIELDとは、
ひとつひとつの捩れが集まり、
やがて空間全体をひとつの「うねり」へと変えていく作品である。
DETAILS












