
雑誌GOGGLEさんから取材依頼
オートバイ全般を扱う雑誌『GOGGLE』2007年11月号。発売は9月24日。その誌面撮影のため、BAD LANDにカスタムハーレーの使用依頼が入り、完成したばかりの一台を持ち込んだ時の写真である。撮影場所は、確か芝浦にあった倉庫の屋上。そしてモデルを務めていたのが、イタリア人モデルのジャンフランコ・シモーネさん。当時、“ちょいワル親父”という言葉を体現するような存在として、日本のファッション誌でも強烈な存在感を放っていた人物である。
撮影の合間だったと思う。「52歳だよ」シモーネさんがそう話していたことを、今でも妙にはっきり覚えている。
52歳……。
その年齢を聞いて、僕は少なからず驚いた。立っているだけで絵になる。歩くだけで空気が変わる。決して若作りをしているわけではない。むしろ、刻まれた皺も、体つきも、仕草も、すべてがその人の“時間”として成立している。
では、この違いはいったいどこから来るのだろう。
骨格なのか。
服の着方なのか。
食文化なのか。
それとも、自分の年齢を隠そうとせず、むしろ積み重ねてきた時間そのものを引き受ける姿勢なのか。
当時の僕は、単純に「イタリア人は格好いいな」と思っていた。けれど今になってこの写真を見ると、少し違う。格好良さとは、若さではない。その人が生きてきた年月が、姿勢や表情や立ち居振る舞いの中に、どれだけ自然に現れているか。おそらく、そういうものなのだと思う。
2007年7月20日。
芝浦の倉庫屋上。
出来上がったばかりのBAD LANDのハーレーと、52歳のジャンフランコ・シモーネ。
今見ても、実に格好いい。






